家族が癌になりました⑦

長い入院生活の中で、家でお留守番をしている小学生の息子と彼をつないだのは「交換日記」でした。

父親としての思い

主人が癌で入院している時、息子は小学2年生から4年生でした。

ある時から、離れて暮らす彼と息子が「交換日記」を始めました。私はその日記をお互いに渡す役割。

息子は「父さん、今日学校でこんな事あったよ。」と毎日の事を書いてきます。
主人はそれをとても楽しみに待っていました。

隔日で届けられる「交換日記」


息子は他愛もない事を書いているのですが、主人はその文書にまじめにダメ出しをするのです。

父

これじゃ何を書いているのかわからないよ。手紙というのは何を伝えたいのかきちんと書くことが大事なんだ。

父

いつ、誰が、何を、どうしたのか、そして結果がどうなったのか。少なくとも文書を書く時はこれぐらいの事を書いてくれないと、相手には伝わらないよ。

息子
息子

父さん、本当にごめんなさい。これから、父さん、母さんに心配をかけないように頑張るのでよろしくおねがいします。

父

〇〇(息子の名前)あやまることはないよ。親はいつまでたっても子どもの事は心配するものなんだからね。
父さんも母さんも〇〇の事をね、ひとりの個性として対等に話をしてきたつもりなんだ。子どもだから適当に……なんて思っていない。そういう目で〇〇を見ているから、〇〇が適当な事をやろうとしたとき、本気で腹がたってくるってわけなんだよ。

息子の将来への言葉

息子は学校での運動会の様子、サッカーの試合の様子などをよく書いていました。

その様子を見て、主人はこんな言葉を残していました。

父

人間はね、大きく分けて先頭を行かないと発揮できない人と、2番手以降でもいい人に分かれていて、どうやら〇〇は先頭を行った方がいいタイプなように思うよ。自分ではどう思う?

小学生の息子の性格を見抜いて、アドバイスする父親。
その言葉が彼の将来に影響を与えていたと思います。

最後は必ず、「父さん頑張れ!病気なんて負けるな!!」

運動会にも、サッカーの試合にも見に行ってやれない父に、息子はその事に不満を一つも漏らさず、応援してくれていました。

入院生活が退屈だという主人に毎日、クイズを書いていました。
小学生が書くクイズ。ダジャレのようなクイズ。
それを真剣に答える父親。

最後に必ず、「父さん頑張ってね。応援しているからね。ファイト!」と書いていました。

時々、「早く退院できたらいいのにね。」と本音も見せていました。
けなげな息子。この子のためにと父親は頑張っていました。

Hawaiiを旅するセラピスト 谷口ひとみ

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モアニアロマ
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